ギタースケールは初心者にはかなり複雑ですが、基礎からしっかり学んでおきたいポイントです。本記事では、ギタースケールを練習する5つの方法を紹介します。ギタースケールの練習方法や基本のおさらい、ギタースケールを練習するときの注意点について解説します。
音階で音を出すギタースケールは、ギターの基本テクニックです。
ギタースケールを理解して演奏できれば、もっとギターが上達したときにアドリブやアレンジに使うことができ、作曲にも役立ちます。
そこで今回はギタースケールの練習方法や基本のおさらい、ギタースケール練習をするときの注意点を解説します。
ギタースケールは問題なくできるという方も、この機会におさらいしてみてください。
目次

ひとつ続きの音を上昇か下降させて出すギタースケールは、どのように練習すればレベルアップできるのかを解説していきます。
ドレミファソラシドはCメジャースケールといい、スケールの基本です。
まずギターで「ド」の音を出します。
そのときにその「ド」と同じ高さの声で「ド」を出してください。
その次にレミファ…と同じように続けていきます。
こうして声に出すことで、ギタースケールの響きを身体が覚えていきます。
スピード速くなくてもいいですから、響きを感じながら声を出しましょう。
これを繰り返すことで音感を育てることができるので、音楽を聞いただけでどの音かわかるようになるトレーニングにもなります。
聞いただけでどの音かわかると、楽譜がなくても演奏できるようになるので、ぜひ練習してみましょう。
正しいピッチで歌う練習にもなりますので、ギターボーカルを目指している方にもおすすめです。
ドレミファソラシドは英語表記にするとCDEFGABCと表記されます。
ドレミファソラシドをギターと声を使ってスムーズに出せるようになったら、今度はCDEFGABCも同じように練習しましょう。
「ド」の音をギターで出した時に、Cをどの高さで発音します。
これもスムーズにできるようになるまで練習してみましょう。
ドレミファソラシドの低いドから高いドまでのルートと呼びます。
スケール練習をするときは、必ず低いドから高いドまでひと続きに練習しましょう。
途中の音から始める練習では、スケールの響きを感じることができません。
1オクターブ以上で練習するときも、必ずドで始まりドで終わるようにするのがポイントです。
特定の曲でスケールを見つけるために、音名を見つける練習をします。
音名を見つける一番簡単な方法はメロディの最後の音を見つけることです。
メロディの最後の音はその曲の音名となります。
そして音名を見つけたら、今度は音の間隔を見つけます。
音の間隔はメジャーかマイナーに分類されますが、先ほど見つけた音名の音よりも半音下の音と全音下の音を鳴らしてみましょう。
このとき、音名と雰囲気が合う音が半音下の音ならメジャースケール、全音下の音ならマイナースケールとなります。
スケールの種類は膨大で、それぞれどこの指板に指を置くかを覚えるのは至難の業です。
まず覚えたいスケールを図に描いてみましょう。
描いたらその図を参考にしながら順番に音を出していきます。
このとき、全てのポジションを一気に覚えようとしても、かなりの数があるので混乱してしまいがちです。
ポジションを覚えるときは指板を適当に分割して、ひとつずつ覚えていきましょう。
ギタースケールはかなりの種類がありますが、そもそもどういったものなのか簡単におさらいしておきましょう。
スケールを日本語にすると音階という意味です。
音階は「ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#・ シ」という12の音で構成されています。
そして、この12音のうちの7つの音階を組み合わせることで曲は作られているのです。
この曲はこの音と音の間隔を組み合わせて構成しているということを示しているのがスケールになります。
例えばポピュラーなCメジャースケールの場合は、ド(C)から始まりそのほかの6つの音はメジャー配列になっている音階という意味です。
メジャー配列は基準音に対して、全音上→全音上→半音上→全音上→全音上→全音上と決まっています。
そのためドを基準にするとレ(全音上)→ミ(全音上)→ファ(半音上)→ソ(全音上)→ラ(全音上)→シ(全音上)となるのです。
一方マイナー配列の場合は基準音に対して、全音上→半音上→全音上→全音上→半音上→全音上となります。
ギターで半音は1フレット、全音は2フレットです。
ギタースケールの種類は以下のような種類があります。
これらそれぞれで指板上のポジションが異なるため、知識だけで詰め込もうとするのは難しいです。
ルートで覚えて、感覚的に体に覚え込ませましょう。
ちなみにメジャースケールとマイナースケールを分けて考えると、少し理解しやすくなります。
以下がメジャースケールです。
そして以下がマイナースケールになります。
一度に覚えるのは大変ですが、メジャースケールなのかマイナースケールなのかを理解して、それぞれ覚えていくと覚えやすくなりますので挑戦してみてください。

アレンジやアドリブなどでギタースケールを応用するためには、ギタースケールがそれぞれ持つ響きを感覚的に覚えておく必要があります。
練習方法でも解説しましたが、必ずスケールはルートで覚えましょう。
途中から始めたり終わったりすると、そのスケールがどういった響きを持っているか体感で理解しづらくなります。
またギタースケールはスケールの種類によって指板上に置く位置が全く変わってきますので、ある程度は暗記的に覚えなければならない部分もあります。
しかしただ指板のポジションを覚えて、機械的に繰り返すだけではスケールの響きを感じることができません。
最初はポジションを覚えるだけになるかもしれませんが、ある程度覚えたらひと続きになっている音の響きを感じながらスケール練習ができるように目指しましょう。
実はギタースケールを理解しないまま、ギターを演奏している人はたくさんいます。
完璧に理解していなくても演奏はできるのですが、アレンジやアドリブにはギタースケールを理解しているからこそできるものもあるのです。
ギタースケールはかなり複雑で理解しづらいかもしれませんが、上達したときの演奏の幅を広げるためにも頑張って練習してみましょう。
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