ギターのハモリ練習するときの練習方法やおすすめの楽曲、ハモリをうまく入れるコツについて解説します。ハモリを入れると単音よりもより美しい響きが生まれ、魅力的な演奏になります。ぜひ、今よりも厚みや表現力のあるギター演奏を目指してください。
ギターの演奏でハモリを上手に加えることができると、音に幅が生まれ、より表情豊かな演奏になります。主旋律を演奏しているギターとハモリのギターが絶妙にマッチすると、演奏している側も聞いている側も気持ちのいい魅力的な音が生まれるのです。
今回は、ギターのハモリ練習方法やハモリ練習におすすめの楽曲を紹介します。また、ギターのハモリを練習するうえで知っておきたい大切なポイントについて詳しく解説します。
目次
単音とは違う魅力が生まれるギターのハモリ。具体的な練習方法を解説しますので、参考にしてみてください。
実際にギターを使ってハモリ練習する前に、まずハモリの理論をマスターしましょう。ギターのハモリは、主旋律を演奏しているギターに対して、少しだけ音をずらして演奏します。
なお、どれだけ音をずらすかは度数で決めます。度数とは、2つの音が相対的にどれだけ離れているかを表したものです。
ハモリは3度ハモリや6度ハモリというものがあるのですが、3度ハモリの場合は基準となる音から3つ離れた音ということになります。ドの音が基準音だとすれば、3度ハモリならミ、6度ハモリならソの音です。
スケールに沿って表すと、以下のようになります。
また、ずらす音は上でも下でも構いません。ずらす度数も決まりはないため、基準となる主旋律の音に合わせて、気持ちよく響く音を選びます。
先ほど紹介したように、主旋律から何度音をずらすかを決めてハモリのラインを作っていきます。3度下にずらすのであれば、ハモリを入れる部分のメロディを基準として全ての音を下に3つずらしましょう。メロディラインをより引き立てるハモリが作れます。
ほかの度数でずらす場合も同様です。メロディラインを基準として、全ての音をずらしていきます。
異なる度数のハモリを組み合わせたラインを作り、基準となる主旋律のメロディを引き立たせることも可能です。
一人でギターのハモリを作る際は、まず主旋律のメロディを録音しましょう。後からハモリのギター音を重ねれば、一人でもハモリを作ることができます。主旋律のメロディを録音するときは、ビブラートやチョーキングといった効果もうまく入れながら演奏してみてください。
録音した主旋律に合わせてハモリの演奏をしていきます。すでにハモリのラインを作りましたが、合わせてハモるときにもっといい音があれば調節していきましょう。
最終的なハモリのラインが決まったら、ハモリパートを録音します。一度録音して音を重ねたらハモリがうまく効いているかをチェックして、問題がありそうなところがあれば修正していきましょう。

初心者でも練習しやすいギターのハモリを練習するのにおすすめの楽曲をいくつか紹介します。
ハモリのラインを作るコツを習得するためには、メロディラインが簡単な曲で練習するのがおすすめです。綺麗なハモリラインが作れるようになったら、好きな曲で挑戦してみましょう。

ギターで綺麗にハモるには、以下のポイントを押さえておきましょう。
ギターのハモリでは主旋律から少し音をずらして演奏しますが、綺麗にハモるためには主旋律と同じニュアンスで演奏するのがポイントです。音の長さはもちろん、ピッキングタッチやチョーキング、ビブラートなどのテクニックも細かく合わせていくと音の雰囲気がマッチして綺麗な演奏に仕上がります。
ハモリの音をある程度スムーズに演奏できるようになったら、主旋律の音をしっかり意識してニュアンスまで合わせていきましょう。リズムやピッチも確実に合わせて、音に違和感が生まれないようにしてください。
一人で主旋律とハモリをそれぞれ録音するのであれば、自分のクセや好みがわかっているのである程度合わせやすいです。ほかの人の演奏に合わせる場合は、その人の演奏を何度も聞いてクセを掴むようにしましょう。
主旋律のメロディに対して、同じくらいのボリュームやピッキングタッチで演奏していては、ハモリで主旋律を引き立たせることができません。主旋律のメロディを美しく聞かせるために、少し抑えた音量や力で演奏するのがポイントです。
ハモリの度数を調節することで、より音に個性が生まれます。3度ハモリと6度ハモリを組み合わせているような楽曲も少なくありません。
ただし、初心者のうちからいろんな度数を組み合わせたハモリラインを作ろうとすると、音がチグハグになってしまいがちです。ハモリに慣れるまでは、一つの度数で統一してハモリを入れていきましょう。
歌でもそうですが、ずっと全てのメロディにハモリが入っているとお腹がいっぱいになってしまいますよね。ギターも同じです。
ハモリがよく入っているパートはサビや大サビがあります。またAメロやBメロでも1・2小節だけハモリを入れていくことで音が際立つのでおすすめです。曲全体のバランスを見ながら、どの部分を際立たせたいのか華やかに聞かせたいのかを決めてハモリを入れていきましょう。
ハモリが音をずらして演奏するのに対して、ユニゾンは同じ音程で複数の人がギターを演奏することです。ハモリのように違う音を出すわけではないので、一つの音に厚みが生まれます。
ただし、同じオクターブで演奏しても厚みが生まれづらいため、ギターのユニゾンでは同じ音程でオクターブを変えて演奏することも多いです。ツインギターがいるようなバンドでは、ユニゾンがよく使われています。
ユニゾンで奏でるパート、ハモリで奏でるパートと1曲のなかで使い分けることで、より音に個性が生まれます。ぜひチャレンジしてください。
なお、音に大きな変化をつけたい場合は、ユニゾンよりもハーモニーが作れるハモリの方が向いています。
ギターのハモリをマスターすると、単音で音を奏でるのとは違った魅力が生まれます。一人でハモリを作って演奏するのも楽しいですし、バンドを組んでいるならツインギターでハモることで、より素敵な響きになるので練習してみてください。
ハモリのラインは度数がポイントです。まずは一つの度数でハモリラインを作ることから始めてみましょう。
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